Q&A よくあるご質問
屋上緑化
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強風対策としてどのようにユニットを固定していますか?
また、耐風圧はいくつですか? -
薄層緑化のシステムには耐風圧性能を持たせております。
ユニットの固定方法については、
耐根シート上に強力両面粘着テープでFDコーンを固定します。 FDコーン上に植栽ユニットを設置後、FDワッシャーで締め付けることで確実に下地へ固定される仕組みです。
なお植栽帯の端部(側部)からユニット下部に風が入らないようにアルミ製のFDウォールという見切材を使用します。こちらは耐風圧性能に対する補助的な効果があります。
また、耐風圧性能は16,000N/㎡となります。 - 何階以上の場合、飛散防止ネット仕様が必要ですか?
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薄層緑化においては基本的にネット仕様をお勧めします。
人が立ち入り意匠性を重視する・頻繁にメンテナンスを行う・風の影響を受けにくい、
という条件が揃ったときにネットなし仕様をご採用ください。 - ユニットの500角で割り切れない場合の納め方はどのような方法がありますか?
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500角にて割付可能な形状・寸法へ変更するか、割付できない箇所を現場植え工法と併用させて頂きます。
- 屋上緑化に使用できる植栽高さの制限はありますか?
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樹高は土壌厚により変わります。
H3.0以上の高木は土壌t500~600以上、H2.0~3.0の中木は土壌t400以上、H1.0-2.0未満の中木は土壌t300以上、H1.0以下の低木は土壌t200~250以上を推奨しております。 - システムの保証期間・枯れ保証期間はありますか?
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システムの保証書は発行しておりません。
枯れ保証の期間は、原則引き渡し後1年間としております。
(システムによっては、自動灌水システムの設置のない場合・他社による設置の場合は補償対象外となる場合がございます。システムごとにご確認ください。) - 勾配はどの程度まで対応できますか?
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通常は3/10勾配まで対応しております。
それ以上の勾配の場合はご相談ください。 - 各植栽基盤材料・耐根シートの耐用年数(交換時期の目安)はありますか?
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各植栽基盤材料・耐根シートの耐用年数は建物の耐用年数と同等とお考えください。
防水や屋上緑化の改修工事を行う場合は交換しますが、
それぞれ単体での改修工事(交換工事)をしていただく必要はありません。 - 植栽の種類については、カタログに記載してある品種に限られますか?
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植栽の種類については、カタログ記載問わず品種の選定が可能です。
カタログに記載しておりますのは、屋上緑化でよく採用される主な植物をご紹介しておりますのでご参考程度にお考えください。 - 防水の立ち上がり部分の端部から土壌までの最小高さはいくつになりますか?
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水上で仕上面から150mm以上必要となります。
- アルミ製植栽見切り材FDウォールGタイプの水下用と水上用の違いは何ですか?
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水上用には側面下部に水抜き穴が設けてあります。
雨水の流れを阻害しないよう植栽帯の水上側には水上用の水抜き穴のある方を設置し、雨水は水抜き穴から植栽帯を経由してドレン側へ排水される仕組みです。
水下用には水抜き穴は設けておらず、植栽帯から流れ出た水は排水ガイド一体型の見切材で集約し、ルーフドレンまで誘導します。
二重床
- FDウッドの積載荷重は何kg/㎡ですか?
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300kg/㎡程度となります。
- FDウッド、FDパネルの仕上げ高さはどの程度まで施工可能ですか?
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標準仕様では800㎜程度となります。高床仕様をご確認ください。
- FDウッドの最小高さはいくつになりますか?
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通常の支持脚に根太・大引きの構成での最小高さはH141~150になります。
さらに低床に仕上げたい場合は、支持脚のマルチポストS型に根太のみを使用して(シングル根太工法)最小高さH80~85(水上側)に納めることも可能です。
- 総量(H300の場合)は何kgになりますか?
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総量約32Kg/㎡(H300の場合)になります。
ウッドデッキの板材の他に根太、大引き、マルチポストを含めた重量となります。 -
FDデッキの上で運動を行うことは問題ないですか?
新築の病院屋上にリハビリの一環として軽運動の利用を考えています。 -
FDウッドは軽歩行を想定しており、FDウッド上で飛び跳ねたり、重量物を落下させるなど集中的に荷重がかかる様な状態は想定しておりません。
想定はしておりませんが、病院やリハビリ施設への施工実績はございますので、リハビリの一環としての運動を行う分には支障ありません。 - FDパネルの平板は飛ばないですか?
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部分接着固定+パネルの爪をへこみ部分に引っ掛けていく形になります。
仕上げ面全体が一体化になりますので飛びにくい仕様となります。 - FDパネルは6種類以外の屋外用床材を敷いても大丈夫ですか?
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FDパネルはコンクリート二次製品です。
よって、コンクリート上に施工可能なものであれば、FDパネル(プレーンタイプ)の上に施工が可能です。
これまでにクッションマット(ゴムチップマット)、ガーデングラス(人工芝)、ビュージスタ(長尺塩ビシート)、タイル(モルタル貼り施工・別途工事として)などの実績があります。 - 二重床にフェンスや手摺りを設置できますか?
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フェンスや手摺りの設置には対応しておりません。別途ご用意ください。
フェンスや手摺り部分をくり抜き、基礎を隠す仕上がりは可能です。
自動灌水
- 自動灌水の使用水量はいくらになりますか?
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弊社では基本的に1時間灌水を初期設定としております。
FDドリップホースは、1.6L/穴・h 吐水します。
1mあたり2穴開いているので、3.2L/m・h 吐水することになります。
通常、FDドリップホースは植栽帯内に500ピッチで敷設します。
よって、10㎡の緑地なら20m、50㎡の緑地なら100m使用します。
【使用水量の目安】
10㎡の緑地:FDドリップホースを 20m/敷設:使用水量20m×3.2l/m・h =64L/1時間
50㎡の緑地:FDドリップホースを 100m/敷設:使用水量100m×3.2l/m・h =320L/1時間
※施工場所や環境により時間の調整が必要です。樹種ごとではなく系統ごとの灌水時間の変更により水量を調節します。
※1つの穴から出る水量は調節できません。 -
自動灌水システムの保証は何年ですか?
また、耐用年数は何年ですか? -
自動灌水システムの保証期間は1年です。
耐用年数は10~15年を想定しています。 - 停電した場合は灌水タイマーは止まりませんか?
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予備電池で稼働するため、停電後2000時間以内ならタイマーの設定は保持されます。
ただし、灌水機能は停止しますのでご注意ください。(停電中は灌水はされません)
電源復旧後にはそのままでは動かない場合があること、また、地震等で停電した場合には塩ビ管の損傷が考えられるので、電気復旧後に現地確認は必要となります。 - 所要の水圧はいくら必要ですか?
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0.2~0.4MPaの間であれば問題ありません。
ただし、計画によって灌水ホースの分岐が多くなると水圧は低くなる傾向があります。 - 自動潅水設備において凍結防止対策を行う場合、どうような対策になりますか?
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弊社の自動灌水システム(FD-CW)は凍結防止対策済みとなっております。
(コントローラーに気温3℃で作動する凍結防水ヒーターが組み込まれています。) 自動灌水コントローラーから植栽帯に敷設する自動灌水ホースの間は渡り配管HIVP20A等を使用しますが、露出部は常に保温ラッキング等をしておりますので、地域や現場によって追加の凍結防止策を取ることはありません。
※電磁弁タイマー分離式のFD-Pは凍結防止のヒーターはございませんのご注意ください。 - 直結給水における衛生面から逆止弁を設ける必要はありますか?
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電磁弁には逆止弁が付いておりますが、さらなる安全の為、クロスコネクション対策を取られることが多いです。
(クロスコネクション対策は衛生設備工事にてお願いします。) -
電磁弁分離型タイマーコントローラーで4系統必要なのですが、
電磁弁一体型の2系統を2基設置しても問題ないでしょうか。 -
植栽帯が同一階のみでしたら電磁弁一体型(2系統)を2基設置いただいて問題ありません。
しかし植栽帯が階を跨いで複数ある場合は、電磁弁分離型(4系統)を1基設置し、コントローラーからの電気信号により各電磁弁の弁を自動開閉できる方が向いております。
しかし、階を跨ぐ渡り配管はあまり望ましくないと考えますので、なるべく階ごとにまとめるのが一般的です。
メンテナンス
- メンテナンス通路が500mmと記載ありますが必ず必要なものですか?
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幅500mmのメンテナンス通路は絶対に必要というわけではありません。
安全にメンテナンスするためにはあった方が良い、という意味で推奨策として記載しています。 -
ユニットの上は歩いても破損しないですか?
歩行可能な部分はありますか? -
ユニットのコーンをワッシャーで留めている部分は下にコーンしかない為、破損の心配はございません。ユニットの黒い枠部分についてはプラスチック製である為、部分的に割れてしまう可能性がございますのでご注意ください。植栽を踏まれますと傷み枯れの原因に繋がりますのでなるべく避けていただき、植栽が植わっていない土壌のみの部分は、歩行可能です。
メンテナンスで歩く程度では問題ありません。植栽の少ない箇所を選んで注意深くお歩きください。 -
以前施工したセダムユニットの飛散防止ネットが傷んでおり、
植物がネットの網目から出てきていますがエコムネットの交換は可能ですか? -
エコムユニットの飛散防止ネットは、主に土壌表面にある火山岩マルチング (及び人工軽量土壌)の飛散防止を目的として入れております。
多少ネットが切れていてもその目的は達せられます。相当に劣化していたら交換は可能です。
その場合、ネットに絡んだ植物も一緒に取れてしまうので苗を追加して植え、土壌やマルチングも不足していれば足して、後に上からネットを掛ける、というやり方になります。もし多少劣化している、切れているところがある、という程度であればそのまま運用可能です。
- メンテナンス手間のかからない植物は何ですか?
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常緑キリンソウとセダム類をおすすめしております。
乾燥に強い為、草花や芝生に比べ灌水量が少なくても生育が可能です。
また、年3回程度(現場状況によって変動あり)の除草で手間もかからず、維持管理がしやすい品種になります。 - 芝生仕様のメンテナンスの頻度や作業内容は何ですか?
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頻度は年6~8回程度 ※生育状態などで刈込回数が変動します。
主なメンテナンス作業内容は芝刈り・除草・施肥・排水ドレン廻りの清掃・自動灌水装置の点検になります。屋上での作業時の主な注意点としては、転落・落下や風散対策はもちろんのこと芝刈りの際に芝刈り機や刃物で防水層を傷つけないようにすること。
排水ドレンのゴミの堆積を放置すると排水不良を起こすため、ゴミを除去する点などになります。 -
植栽のメンテナンス作業をお願いすることはできますか?
費用はどれぐらいになりますか? -
弊社にてメンテナンス業務をお請けすることは可能です。
植栽帯の規模・メンテナンス頻度等により金額は異なってまいりますので、現地確認のうえご相談させて頂ければと存じます。
→詳しくはメンテナンスページをご覧ください。
→詳しくはお問い合わせフォームでご連絡ください。
改修
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庭園型FD-LPは、一度作ってしまうと動かせないですか?
大規模修繕工事の際に、壊して復旧しなくていいように可動できるシステムはありますか? -
FD-LPは一度施工後は動かせない為、防水改修時には全撤去・新設となります。
弊社では改修しやすい緑化としてユニットタイプをおすすめしております。
FD-Uシステムは防水改修時に一時移設・再利用が可能(一部撤去・新設部材が必要)です。
ただし植栽は地被類のみとなります。 -
セダムユニットは簡易に移動可能ですか?
防水施工中はユニットごとに重ねて保管しても植栽に影響はないですか? -
セダムユニットは一時移設・再利用が可能です。
ユニットは下地に取付けたFDコーンとFDワッシャーで機械的に固定しており、ワッシャーのビスを電動ドライバーで取り外すと容易に取り外せます。※植栽見切り材は接着固定ですが取り外した際に変形してしまう為、再利用は不可となります。
FDコーン、FDワッシャーも再利用不可。※植栽の状況やユニットの劣化具合によっては、 何%か再利用できないものも出てくる可能性がありますのでご承知おきください。
(その他、植栽が枯れている場合は植栽苗を植付、土やマルチングが減っていたら補充等)一時保管についてユニットを重ねてしまうと植栽が傷んでしまいますので仮置場には単管パイプ等で組んでユニットを保管する必要があります。
- 既存緑化撤去後、新設する際は既存耐根シートの上から新たに耐根シート貼りとするか、既存耐根シートは撤去、アスファルト防水補修の上新たに耐根シート貼りとする方がよろしいですか?
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*既存耐根層(耐根シート)は撤去しない
*既存屋上緑化システムを撤去後、表面をきれいに清掃したのち
既存耐根層の上に新規に耐根層を設置する
がベストとなります。 - 現地調査は必要ですか?
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図面や写真だけですと判断しきれない事が多いので改修工事の見積は現地調査後の提出を推奨しています。
- 復旧するにあたり形状や植物を変更することは可能ですか?
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弊社で植栽のプランニングやイメージをガラッと変えたリニューアルプランの作成が可能です。
事前にイメージ等のヒアリングを行い提案資料を作成します。建物として荷重制限がある場合がありますので、既存緑化より緑量を増やす場合は何キロまで設置可能かご確認ください。
- 土の再利用はできますか?
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土の再利用はおすすめしておりません。
既存の古い土の中には植物の根や雑草、幼虫やゴミなどが多く混ざっております。
再利用するにはふるいにかけて分別し、消毒や肥料を混ぜたり仮置き場を設けるなど工程と手間がかかるため、既存の土は撤去・処分し、新設で新しい土を使用することが多いです。 - 植物を移植し再利用することはできますか?
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植物の移植は難しいため、再利用はおすすめしておりません。
既存の植物は想像以上に根が張っていることが多く、撤去時に枝や根を切ったり幹を切らなければならない場合もあります。
移植は植物の状態や移植する時期などに左右されますので、改修工事の工期内に合わせることが困難なこと、大木の場合は搬入方法はあるか、養生期間中の管理場所や管理費用が必要になります。
また、移植に成功する植物もあれば、根が張れずに枯れてしまう植物もあります。