メンテナンス

セダム緑化について

屋上は高温や低温、さらに乾燥や強風に晒され、植物にとって厳しい生育環境になっています。
この環境へ薄い土壌で軽量な緑化をするにはセダムに代表される乾燥に強い多肉植物が適しています。
しかし、全く手入れを行わない状態では、過酷な条件に強いセダムでも健全な生育の維持は難しいため、適切なメンテンナンスを行うことが大切です。

冬季
夏季

意匠性について

様々な環境に対応かつ万一の全滅を防ぐ目的として4品種のセダム類を混植しています。落葉品種が含まれるため冬季は意匠性が低下しますが、性能上の問題はありません。春季には芽吹き花を咲かせ、夏季に向けて繁茂していくので、四季を通して植栽の変化が楽しめます。

セダム類の管理作業

灌水

セダム類は乾燥に強い植物ですが健全な生育のため
1. 灌水を推奨
2. 夏季(6~8月):2週間に1回程度灌水を実施
灌水は早朝または夕方の時間帯にまんべんなく行います。過度な灌水や夏季に於ける日中の暑い時間帯の灌水は、土壌中で蒸れを起こし、セダム類が枯死するおそれもあります。春、秋季に関しては、夏季の1回に必要な灌水量の80%程度とします。

除草

除草の際はセダムを踏んだり、すでに活着している根を傷めないよう注意します。
屋上緑化の設置後には種子が飛来し、雑草は生えてきます。雑草は発芽前や種子を落とす前、雑草が生えやすい梅雨、初夏〜秋頃に緑化帯を点検し、根元から引き抜くように取り除きます。
除草剤等の使用は原則不可としています。

肥料散布(施肥)

安定的な生育及び維持のために、春または秋頃の化成肥料※を散布します。水に溶けた要素を植物が吸収するため、施肥後は灌水を行います。

※ 目安:化成肥料15g/m2程度 (4月)

排水ドレン廻り点検・清掃

排水ドレン廻りにゴミ等の堆積がないか点検します。そのまま放置すると排水不良を起こす懸念があるため、ゴミ等の堆積物が見られた場合は除去します。特に台風、低気圧通過などの強風・大雨の翌日以降早めに状況確認を行い、植物や土壌、周辺部材の飛散、倒壊がないかチェックを行います。また、緑化帯廻りが露出防止層の場合、防水層の表面に異常が見られた場合は管理会社又は防水施工業者までお問い合わせください。

セダム類の維持管理スケジュール目安

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
点検・清掃 check check check
除草 check check check
施肥 約15g/㎡
灌水目安 夏季(6~8月頃)は2週間に1回程度実施
病気・害虫 病害虫が見られたら、必要に応じて薬剤散布
その他作業 必要に応じて花柄摘みなど

屋上緑化システム FD-U・S、FD-LE・SH(SL)

  • 芝生は品種や生育状態などで、刈り込み回数が変動するため、詳細についてはお問合せください。
  • 作業時には、ルーフドレン廻りの点検、清掃、防水層(立上り部・表面)の点検も併せて実施します。
  • 地域の気候や植物の生育状況に応じて多少の変更があります。
  • 生育当初(特に根付くまでの約1ヵ月)は植栽に異常がないかこまめな点検をお願いします。
  • 植物の植え付け後は初期灌水をたっぷりと与えるようにしてください。
  • 病害虫の対策につきましてはこちらをご参照ください。

メンテナンスTOPに戻る

Support サポートツール