メンテナンス

芝生緑化について

屋上緑化でよく使われる芝生は「コウライシバ」と呼ばれる日本の芝です。
しっかり根付いたコウライシバは地面を覆う密度が高く、庭園や公園、 ゴルフ場などに最も一般的に用いられる種類の芝生です。
春から秋にかけ緑の葉が伸びて、冬季には葉が淡黄色に変わり、俗に言う「冬枯れ」の状態になります。

芝刈り前
芝刈り後

芝生の状態と対処のポイント

除草
雑草が繁茂すると芝生を侵食し、見た目が悪くなるだけではなく、芝生を衰退させてしまう原因にもなります。
目立たないうちに手取り除草を行います。 
芝刈り
健康で美しい景観を維持するために、適時芝刈りを行います。
一度に刈り込むと枯れる恐れがあるため、年に数回に分けて刈り込みます。(刈り込み目安は芝高3cm)
施肥(せひ)・灌水
土中の養分や水分は不足すると生育不良になるため、年に数回施肥を行い養分を補います。
施肥後は適切に灌水を行い栄養を吸収させます。
通路確保
芝生は踏圧に弱く、同じ場所ばかり歩行すると葉が傷み剥げてしまいます。
用途に合わせて敷石などで通廊を確保する必要があります。

芝生の管理作業

灌水

芝生は春から秋にかけて旺盛に成長します。
土が乾燥している場合は水がしっかり土に染み込むように灌水します。灌水は早朝または夕方の時間帯にまんべんなく行います。過度な灌水や夏季に於ける日中の暑い時間帯の灌水は、蒸れの原因となり、生育上好ましくないため注意が必要です。

芝刈り

芝刈りの際には、芝刈り機や刃物などで床面・立上り面の防水層を傷つけないよう特に注意が必要です。
刈りカスは残さず熊手などで速やかに掻き出し飛散防止対策をします。

除草

春から秋にかけて季節ごとに雑草が生え、放っておくと繁茂し、芝生の美観を損ね生育に悪影響を及ぼします。雑草は種子を落とす前に、根本から引き抜くように取り除きます。
(秋には雑草がない状態にするため、6~8月は必ず除草を行います)

肥料散布(施肥)

化学肥料や芝生用に配合された肥料を与えることで芝生の活力を高め、病害への抵抗力を向上させて健康な芝生へ育成します。芝生全体へ均一に撒いた後は灌水を行います。

※ 目安:30~40g/m2程度 (4, 6, 8月)

排水ドレン廻り点検・清掃

排水ドレン廻りにゴミ等の堆積がないか点検します。そのまま放置すると排水不良を起こす懸念があるため、ゴミ等の堆積物が見られた場合は除去します。特に台風、低気圧通過などの強風・大雨の翌日以降早めに状況確認を行い、植物や土壌、周辺部材の飛散、倒壊がないかチェックを行います。また、緑化帯廻りが露出防止層の場合、防水層の表面に異常が見られた場合は管理会社又は防水施工業者までお問い合わせください。

状況に応じて行うお手入れ

目土

部分的な不陸直しやシバの生育を促進させるため、芝生の上に葉が隠れない程度に薄く土をかける作業です。
時期としては部分的な目土は随時(夏季・休眠期を除く)、前面の目土は春〜初夏、秋頃が目安です。

薬剤散布

病害や害虫もしくは雑草の対策などで、その治療や駆除のために行う作業です。

エアレーション

雑草が繁茂すると芝生を侵食し、見た目が悪くなるだけではなく、芝生を衰退させてしまう原因にもなります。
目立たないうちに手取り除草を行います。

芝生の維持管理スケジュール目安

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
点検・清掃
芝刈り シバの生長を見て2~3cm以上伸びたら適宜刈り込む。(1回/月以上) 必要に応じて実施
除草 check

状況に
より実施

check

手抜き除草
+除草剤の散布

check

状況に
より実施

施肥 約30~
40g/㎡
約30~
40g/㎡
約30~
40g/㎡
休閑期
灌水目安 週3回程度 週5~7回程度 週3回程度 週1回程度
(乾燥した日が続いたら与える)
週3回
病気・害虫 病害虫が見られたら、必要に応じて薬剤散布
その他作業 必要に応じて花柄摘みなど

屋上緑化システム FD-LS・W、FD-LS・H(LS・L)、FD-U・T

  • 芝生は品種や生育状態などで、刈り込み回数が変動するため、詳細についてはお問合せください。
  • 作業時には、ルーフドレン廻りの点検、清掃、防水層(立上り部・表面)の点検も併せて実施します。
  • 地域の気候や植物の生育状況に応じて多少の変更があります。
  • 生育当初(特に根付くまでの約1ヵ月)は植栽に異常がないかこまめな点検をお願いします。
  • 植物の植え付け後は初期灌水をたっぷりと与えるようにしてください。
  • 病害虫の対策につきましてはこちらをご参照ください。

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