技術情報

周辺汚染対策

屋上緑化周辺部の汚れの原因となる植栽部からの余剰水流出経路を、排水ガイドによって誘導・集約することで藻類の発生や汚れの制御が可能となります。特に露出防水層上に緑化を設置する場合は、採用をおすすめします。

屋上緑化周囲の汚れ

防水性能への影響

汚れそのものは、すぐに防水性能に悪影響を及ぼすものではありませんが、将来に渡っては性能低下の原因になる可能性があります。また美観を損なう可能性があるため、定期的な清掃を推奨します。

マッドカーリング現象

藍藻類や埃などの汚れが乾燥と湿潤を繰り返すとひび割れが起きます。その力が防水層にも伝わり、防水層を保護している表面の砂がめくれることがあります。これをマッドカーリング現象と言います。防水性能に支障はありませんが、保護機能を補う補修を行うことをお勧めします。

保護塗料めくれ

表面砂の隙間に水分が残った状態で保護塗料を塗布すると、接着強度が得られず、めくれることがあります。防水層への影響が発生する前に清掃して、再度保護塗料を塗布することをお勧めします。

防水層の汚れを軽減する排水ガイド

屋上緑化周辺部の清掃作業を軽減するため、植栽帯から流れ出た水をルーフドレンに導く排水ガイドの設置を推奨いたします。滞留水の拡散を防ぐことで汚れを軽減します。

FDウォール100R+RK排水ガイド

FDウォール100R+RK排水ガイドによる排水イメージ
納まり図

屋上植栽の周囲では、藻類の発生や、堆積などの影響で、屋上景観を低下させる事例がおこることがあります。自動灌水装置を設置した事例では発生の可能性が高くなるようです。直ちに防水層に悪影響を及ぼすものではありませんが、放置しておくと防水層表面砂の剥離に繋がります。
対策として植栽見切材の周囲にアルミ製排水ガイドを取り付けることで緩和することが可能です。
FDウォールGタイプは排水ガイド別体型なので、必要な部分にだけ別途ガイドを配置することができます。

FDウォールG100

FDウォールGタイプによる排水イメージ
納まり図

屋上緑化部の余剰水(灌水・雨水)をルーフドレインに誘導する「排水ガイド一体型アルミ製見切材」がFDウォールG100です。特に露出仕様の防水層の上に屋上緑化を設置する場合は、採用をお勧めします。
土厚に応じてFDウォールG135・G170も用意しています。
FDウォールGタイプは排水ガイド一体型なので、RK排水ガイドを別に配置する必要がなく、効率的です。

FDウォールGタイプ「水上用」の使い方

FDウォールGタイプは、配置によっては水上側の排水ガイドが雨水の流れを阻害する可能性が生じます。これを解消するため、排水ガイドにも水抜き穴を設けたのが「水上用」です。雨水は、水抜き穴から植栽土壌を経由してドレン側へ排水される仕組みです。

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